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あしながの「つどい」が戻ってきた! 全国から200人が「大学奨学生のつどい」に参加

 

この夏、「高校奨学生のつどい」に参加するみなさんへ

2023年8月、コロナ禍で実施できていなかった「高校奨学生のつどい」が、4年ぶりに再開します。全国8会場に近隣地域の高校奨学生が集まり、大学奨学生の先輩たちと一緒に、ここでしか体験できない夏を過ごします。一足先に開催された「大学奨学生のつどい」の記事で、ぜひ雰囲気を味わってください。

みなさんが参加するつどいも、忘れられない時間になりますように!

会場でみなさんに会える時を楽しみにしています。 

 



2023年度「高校奨学生のつどい」実施状況確認はこちら

 

 

あしなが奨学生の「つどい」って?

「つどい」は、半世紀にわたるあしなが運動の中で、奨学金制度と並んで最も重要なプログラムの一つです。

 

遺児同士が出会い、支え合うつながり作りの場となってきた「つどい」のキーワードは、「仲間作り」「感謝」「自助・自立」。奨学生同士が寝食をともにしながら、お互いの人生や将来を語り合い、野外活動やグループワークを通して仲間との絆を深める宿泊行事です。高校生と大学生で目的やねらいを分けて実施しています。

 

「高校奨学生のつどい」は全国8か所の会場に近隣地域の高校奨学生が集まり、大学生がリーダーとして高校生を迎え、サポートします。「大学奨学生のつどい」は全国の大学・短大・専門学校奨学生が1か所に集まり、上級生がリーダーとなり、後輩の学生たちをサポートします。

 

関連記事:絆深まるサマーキャンプ「つどい」

「大学奨学生のつどい」を3年半ぶりに開催!

毎年、たくさんのあしなが奨学生が参加してきたこの行事は、コロナ禍で休止を余儀なくされていました。

「大学奨学生のつどい」を体験した最後の世代は、2019年に大学入学した学生たちでした。

 

あれから3年半。2023年2月24日から27日の4日間、コロナ禍を越えて久しぶりの「大学奨学生のつどい」が開催されました。

 

舞台となったのは、千葉県白子町。

参加者は、全国の大学・短大・専門学校奨学生87人(主に大学1年生)とアフリカ留学生(100年構想生)9人、上級生を中心とした学生スタッフ42人、後輩たちのために日本全国から駆け付けてくれた22人のOB・OG。そこに本会職員を加えた総勢約200人が、雄大な太平洋を目の前に臨む白子町に集結しました。

 

 「白子のつどい」、スタートです。

心躍る人生へ、面舵一杯

ここ数年間、家族以外とは、寝食を共にするような深い交流がなかった学生たち。みんな緊張した面持ちでつどい会場に足を踏み入れます。そんな彼らを迎えたのは、先輩学生たちのあたたかい笑顔と歓迎の声でした。

 

今年のつどいのテーマは「心躍る人生へ、面舵一杯」

 

参加する学生にとっての「つどい」が、自分の人生を見つめ将来への一歩を大きく踏み出すきっかけとなってほしい。そんな願いを込めて、「白子のつどい」をまとめる3人の学生リーダー(※)が生み出しました。

(※)「つどい」プログラムを企画し、全体をまとめる学生リーダーを「議長団」と呼びます。

 

つどいを率いる上級生たちは、最初のプログラムのチームビルディングで、つどいに初めて参加する下級生たちが安心して参加できる環境を作ります。つどいの伝統である“ビッグスマイル”と、学生募金で培った“コミュニケーション能力”を活かして、初めて参加する学生たちの緊張を徐々に和らげていきます。

 

「大学奨学生のつどい」の主軸を構成するのは、自分や周囲の仲間たちと向き合い、深く考え理解するためのさまざまなプログラムです。

 

自分自身の過去や現在地について、心を開いて仲間と一緒に語り合う『マイライフストーリー』。

大学奨学生の先輩や、社会人として活躍するOB・OGたちの生き方に刺激を受ける『先輩から学ぼう』。

そして、仲間と共に、真剣に将来や自分自身の志について考える『マイライフプラン』。

 

プログラムを通して、一人ひとりが自他の幸福とはなにかを考え、追求し、未来に向けての決意を固めます。

 

アクティビティを楽しむ学生たち

 

「先輩から学ぼう」での1コマ

 

「マイライフプラン」に取り組む様子

 

会場に来た時には固かった学生たちの表情が気づけば笑顔に変わり、最終日には別れを惜しんで涙する。「白子のつどい」の参加者たちが見せてくれた変化はまさに、長年受け継がれてきた「つどい」の姿でした。

 

コロナ禍以前、幾度となく繰り返されてきたその光景は、つどいの再開を待ち望んでいた職員たちの胸も熱くしました。           

 

最終日。仲間との別れを惜しんだ

参加者の声

参加者の声からも、これまで受け継がれてきたつどいのバトンが間違いなく次の世代に渡されたことを確信できました。

 

人の縁に恵まれたつどいだったと思う。高1のときにつどいに参加したことはあったものの、コロナ禍で中止になったり、今回も夏から冬に延期になったりと、不安な気持ちが会場に着くまで消えなかった。しかし、いざ始まると、議長団のリーダーシップやシニア、リーダーの心遣い、メンバーの優しさ、すべてが完璧で、充実した4日間を過ごすことができた。来年からは新入生を歓迎する立場として、救われる側から救う側へ、優しさの輪を広げていきたい。(京都府・大1) 

 

班のみんなのバックグラウンドを知り、それぞれに尊敬の念を抱きました。お互いを認めあう空気感がとてもよかったと感じています。また、昼のプログラムは真剣にやって、夜は部屋で楽しく話すというのは久しぶりの経験で楽しかったです。忙しい日々の中で忘れそうになっていた「自分のためだけでなく、誰かのために行動したい。助けたい」という志を取り戻すことができました。あきらめていた夢も、もしかしたら実現できるかもしれないとわかり、つどいから帰った後の日常生活でやることが明確になりました。ひとりじゃない、仲間がいるということを感じられてうれしかったです。来れて本当によかった。(山形県・大2) 

 

僕は初対面がすごく苦手で心配だったのですが、来てみたらみんな優しくて、すぐ打ち解けられて安心できる場所になりました。今では帰るのが悲しい気持ちです。自分の大好きな建築分野のOBの方からたくさん話を聞けて、深く楽しい時間になりました。普段人に言えない、言うこともないような過去をさらけだすこともできました。本当に楽しかったし、もっと一緒にいたかったです!(愛知県・大1) 

 

あっという間の4日間でした。この班のメンバーに出会えて本当にうれしかったです。夢を持った仲間たちが今後どのように活躍していくのかとても楽しみです。短い時間だったけど、参加して本当によかったなと感じました。高校生のみんなも、つどいに参加して色々なバックグラウンドを持った仲間と出会ってほしいです。自分の成長にもつながるのでぜひ挑戦してみてください。(神奈川県・大1) 

2023年夏は「高校奨学生のつどい」が再開します!

「大学奨学生のつどい」は大成功でした。次のミッションは、この夏、全国すべての地域で「高校奨学生のつどい」を開催すること。

 

「高校生の時つどいに行って人生が変わった。そのつどいを後輩にも届けたい」

 

議長団を務めた神なぎささんが、マイライフストーリーの中で、学生を代表して思いを語ってくれました。すべての学生リーダー、OBOG、そして職員に共通する気持ちです。

 

「親との死別や、経済的苦境で孤独を深めている高校生に痛みを分かち合える仲間をつくる体験をしてほしい」

「真剣に将来や夢について考え、自分の可能性に気付く機会を提供したい」

 

白子でつどいのバトンを受け取った大学生たちが、この夏、全国各地で高校生引っ張る素敵なリーダーになってくれます。あしなが育英会も、夏の一大イベント「高校奨学生のつどい」復活に向けて、面舵一杯に進みます。

 

「白子のつどい」議長団を務めた3人

 

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