<阪神・淡路大震災29年>心塾生も追悼行事に参加
2024年1月1日に発生した能登半島地震でお亡くなりになられた方々、被災され今もご不安な想いをされている皆様に心よりお見舞い申し上げます。
阪神・淡路大震災から29年を迎えた1月17日、本会の大学奨学生寮「虹の心塾」(神戸市東灘区)の塾生らが地域の追悼行事に参加し、犠牲者に祈りをささげました。
塾生たちが訪れたのは、塾からほど近い芦屋市津知町の津知公園。津知町では住民56人が犠牲になり、住宅の9割が全半壊しました。当時100人を超える被災者がテントでの避難生活を送った津知公園には、「絆」の文字が刻まれた慰霊碑が建てられています。
塾生一人一人が慰霊碑を前に献花し、静かに手を合わせました。そして地震発生時刻の午前5時46分、地域の方たちと一緒に黙とうし、犠牲者を悼みました。
参加した塾生の三澤さん(大1)は、「震災を経験された方の話を聞き、災害はいつ起こるかわからない、恐ろしいものだと感じた。備えを忘れないようにしたい」と話しました。
虹の心塾は、573人の震災遺児のための心のケア施設「神戸レインボーハウス」に併設される形で、1999年に開塾しました。現在の塾生は災後に生まれた「震災を知らない世代」ですが、心塾にとって1月17日が大切な一日であることは変わりません。塾生たちが震災を忘れず、命の重みを感じる機会となりました。
阪神・淡路大震災遺児が当時書いた作文
震災の翌年に出版された作文集『黒い虹 阪神淡路大震災遺児たちの一年』(あしなが育英会編・副田義也監修、廣済堂)は、震災で親を亡くした子どもの未来を願って作られた、当時の震災遺児の様子を克明に伝える一冊です。同書に収録された作文をご紹介しています。こちらもぜひお読みください。