【前編】学生たちの想いよ、届け！ ’24年春「あしなが学生募金」リーダーたちの声を紹介

活動レポート 2024.04.18

4月20日（土）から全国で、春の「あしなが学生募金」が始まります。事務局長と、各地のエリアマネージャーを務める学生の声を紹介します！

50年以上の歴史をもつ「あしなが学生募金」は、自らも「あしなが奨学金」で進学を叶えた遺児学生が中心となり、実施している街頭募金です。学生たちは〈後輩遺児たちに奨学金を届けたい！〉という強い想いで活動しています。

見たいコンテンツを選ぶ

事務局長からのメッセージ

事務局長大隅有紗さん

私たちは、今年度の街頭募金のスローガンを「誰も取り残されない未来へ」と定めました。世界の混乱や災害で傷つく子どもたちが大勢います。私も6歳で父を亡くし、あしなが育英会から奨学金を受けている遺児です。

ひとり親家庭になり、社会から見放されたような気持ちだった時に、助けてくれたのは、「あしながさん」でした。

遺児の人生を変えることができるこの活動に誇りを持っています。私たちの活動が、1人でも多くの遺児の進学支援に役立ち、誰ひとり取り残すことのない未来への一助となればと願っています。世界で生まれる後輩の遺児たちにも自分たちの受けた恩を送っていきたいと思います。

北陸

北陸マネージャー川内智大さん

私は小学生の時に母親を亡くし、お金がありませんでした。夢はなく、自分の家庭を支えるため「高校卒業したら就職をしよう」と考えていました。しかし高校１年生の時、奨学生のつどいに参加してから、考えが変わりました。

自分みたいにお金がなくてやりたいことができない子どもたちがたくさんいる。私は、その子たちに可能性を与えるために新しい夢を見つけました。それが「教師になること」です。私は大学進学することに決めました。

私は遺児に可能性を与えたい。自分のやりたいことを思う存分やってほしい。お金がないからという理由であきらめないでほしい。１人でも多くの遺児に可能性を与えるため、私は活動し続けます。みなさん応援よろしくお願いします。

中四国

昨年、自分の価値観が変わった出来事がありました。あしなが海外研修で１年間暮らしたフィリピンで、絶対的貧困に触れたことです。「今日食べるものがない」と裸足で物乞いをする多くの子どもたち。彼らを前に、何もできない自分に無力感を覚え、耐えきれず涙が出てしまいました。

自分は今まであしながさんのお世話になりながら日本で生きてきて、周りとは違う特別な家庭だと勝手に思っていました。

「貧困」を一言で言い表したり、比較することはできません。でも日本にも世界にも苦しんでいる人がたくさんいる。私だけが特別じゃない。私ができることは何だろうと考えるようになりました。

今、私にできること。それは街頭募金で声を上げることです。遺児にもっと多くの選択肢を、チャンスを得てほしい。一人ひとりの力が集まればきっと何かが変わると信じています。中四国エリア一丸となり、春の街頭募金で全力を尽くします！

九州・沖縄

父は病気の後遺症で精神障がいを持っています。4人姉妹の私は大学へ行くことをためらい、迷った末に進学を決めた後も、学費や生活費を賄うためにアルバイト漬けの生活をしていました。そんな時、あしなが奨学金の存在を知り、現在はあしながさんのご支援のおかげで勉強に集中することができています。

今思い返すと、経済面に不安を抱えた状態での受験は大変苦しいものでした。もっと早くあしながのことを知っていれば、安心して勉強に打ち込めたと思います。

私のように家庭の事情で進学を迷っていたり、将来に不安を抱える後輩たちへ支援をつなぐために、街頭で声を上げ、多くの方に遺児の声を届けます。あしながさんへの感謝を胸に、誰も進学をあきらめることのない社会になるよう活動したいです。

第107回あしなが学生募金について

日程

2024年4月20日（土）、21日（日）、27日（土）、28日（日）

各日12～18時

※実施場所によって実施日や時間が異なる場合があります。詳しくは「あしなが学生募金公式WEBサイト」の「実施場所」ページをご確認ください。

実施場所

全国約130ヵ所で実施予定です。「あしなが学生募金公式ウェブサイト」の「実施場所」のページに一覧を掲載しています。道路使用許可や天候等の事情で、募金当日まで変更の可能性があります。当日の朝に「あしなが学生募金WEBサイト」（下のボタン）で実施状況をご確認いただきますようお願いいたします。