1. HOME
  2. あしながメディア
  3. 心塾を知り、仲間を知る―絆深まる「塾キャンプ」|東京 

心塾を知り、仲間を知る―絆深まる「塾キャンプ」|東京 

東京都日野市にある大学奨学生のための寮「あしなが心塾」では、毎年5月に、新入生歓迎の意をこめて「塾キャンプ」と呼ばれるイベントを行います。ディスカッションやレクリエーションを通して、塾生(寮生)たちが親睦を深める機会になっています。今年は5月12日に、あしなが心塾で行われ、在塾生58名が参加しました。 

もっと心塾を知ろう!お互いを知ろう!

 

塾頭代理の職員が開会の辞を述べ、キャンプがスタートしました。
 

「塾キャンプは、1年生を歓迎する行事として、心塾開設当初から行われてきました。先輩後輩が混じり合って議論したりゲームをしたり、楽しみながら人間関係ができていって、名実ともに心塾生になっていきます。先輩も後輩も関係なく、塾生同士が気安く話せる関係性を作り上げて欲しいと思います」(塾頭代理) 

午前中は、心塾についての理解を深めるためのプログラムが準備され、あしなが心塾レインボーハウスの設立に携わった職員による講演も行われました。その後、学年ごとのグループに分かれて、現在の心塾の課題と解決方法を討論しました。


Nishida photo東京都日野市にあるあしなが心塾の成り立ちを語る西田職員

 

参加した塾生の感想


「4年間暮らしてきても知らなかった、心塾の成り立ちを知られたのはとてもよかったです」(4年生男子)  

「課題はやはり塾生間のコミュニケーション。日々のあいさつをすることからコミュニケーションの基盤をつくりたいと思います」(3年生グループ) 

「心塾をより良くするためには責任感と結束力が必要」(2年生グループ)  

ケーキデコレーション でチームビルディング

午後は、執行部員(心塾の寮生活の中核となる塾生たち)7名がプログラムを運営しました。 

前半は、小グループに分かれ、自分の人生を振り返るすごろくゲーム「金の糸」(日本キャリア開発協会提供)を楽しみました。「小学校憧れていた人は?」「(中学で)好きな教科は何でしたか?」「最近のマイブームは何ですか?」など、 すごろくの目にかかれた質問に答えながら、人生をたどるゲームです。

このゲームの目的は、自分らしさを一言で表したり、具体的な体験を語ったりできるようになること。すごろく盤は、小学校生活から大学生活に進む形で作られていて、特定の質問には、その出来事で感じた気持ちや、そのことからの学びについても語る仕組みがあります。


Kinnoito photo

「心塾で出会う前の仲間の姿が垣間見られて楽しかった」(3年生女子)


後半は、ケーキデコレーション対決。7班に分かれて、くじ引きでデコレーションのテーマを決め、各班でテーマに沿ったケーキデザインを考えるという企画です。ケーキスポンジと生クリームは、班ごとに平等に支給されます。それ以外は班のメンバーで相談し、必要な材料を調達します。

買い出しに行く時、上級生が1年生に心塾の近隣を案内することも「ミッション」のひとつになっていて、各班のメンバーは、心塾がある百草地域を散歩しながらデザインを話し合っていました。


decoration photo

みんなで力を合わせてケーキデコレーション

 

テーマを表現するためのデコレーションには制限時間があり、チームワークが問われました。テーマには「職業」「好きな季節」といった抽象的なものもあり、苦戦したチームも。投票の結果、優勝したのは4班で、テーマは「癒しの動物」。マシュマロを使って、可愛くて柔らかい羊を表現できたところが評価されました。


sheep cake photo

優勝作品「癒しの動物」

参加した塾生の感想

 

「とにかく楽しかったです。ケーキが最高でした」(4年生男子)

「すごく楽しかったです。今度はスポーツも一緒に出来たら嬉しいです」(1年生男子)  

「とにかく楽しかったです!伝説のすごろく『金の糸』が面白かったです」(1年生女子) 


1日限りの塾キャンプではありましたが、職員の想いと執行部員のアイディアが詰まったプログラムを、塾生たちは満喫しました。 

「心塾」は、遺児の「社会的貧困」や「体験的貧困」の解消にも取り組む存在

「こどもの貧困」という言葉が広まって久しいですが、「貧困」が指す状況についてご存知でしょうか? 「貧困」には、経済的困窮だけではなく、経済的困窮に伴う「社会的貧困」や「体験的貧困」も含まれています。 

●社会的貧困:人との出会いや交流、そこから生まれるさまざまな機会の喪失のこと 
●体験的貧困:学業、旅行、文化活動やボランティア活動などの体験の喪失のこと 

学生寮「心塾」で暮らすのは、遺児家庭や親が障がいを持つ家庭出身のあしなが大学奨学生*たちです。こうした家庭の子どもたちは、経済的な理由または保護者の就労や家族のケアなど様々な理由で、学校外活動の機会や体験の機会を得られにくいという状況があります。 
*大学奨学生:大学生および短期大学。入寮条件等、詳しいことは入塾パンフレットに掲載しています。

「心塾」は、地方の遺児学生たちに、首都圏や関西圏の大学に進学しやすい環境を整えると同時に、日々の暮らしやカリキュラムを通して「出会い」「交流」「体験」の機会を提供しています。


あしなが心塾で暮らす塾生たちは、塾キャンプのほか、「奨学生のつどい」や「あしなが学生募金」、「海外留学研修」など、様々な体験の機会にも積極的に参加しています。時には互いにぶつかったり悩みを抱えたりしながら、体験を共にし、大きく成長していきます。 

現在、2025年度の新入塾(入寮)願書受付を受付中です。

2025年春大学・短大進学予定で、進学時点であしなが大学奨学生の方が対象です。あしなが大学奨学金を申請予定の方はぜひご検討ください。



詳しく見る


>>>心塾について知る


>>>心塾についての関連記事を読む

寄付で遺児を
応援する

寄付する

Follow Us

あしなが育英会 公式SNS

Mail News

あしなが育英会 公式メールニュース

あしなが育英会の最新情報などをお届けします。

登録する

Contact

お問い合わせ

お問い合わせの前に、「よくあるご質問」をご覧ください。
掲載のないご質問は「お問い合わせ」よりご連絡ください。