奨学生OB・OGメッセージ『希望のリレー』#4 ~奨学生へ届けたい、先輩からのエール~
■『希望のリレー』は、「あしなが奨学金」で進学し、社会へ巣立った奨学生OB・OGのみなさんから届いたメッセージをご紹介するシリーズ記事です。
「あしなが学生募金」の季節がやってきました。50年以上続くこの募金活動は、代々の奨学生たちの、“後輩を支えたい”という想いが原動力になっています。学生たちの想いに賛同する多くの方の善意でできた「あしなが奨学金」は、実際に、何万人もの遺児たちの進学を支え、夢を叶え人生を切り拓く後押しをしてきました。
あしながさんに支えられ、社会に羽ばたいた奨学生OB・OGの「今」を、お届けします。
「募金の季節がくると、自分が活動していたことを思い出します」
◆〈奨学生のみなさんへ〉奨学生の皆さんには、募金やつどいなどのあしながの活動に少しでも関わってほしいと思います。私は大学進学を断念しましたが、OGになって思い返すと、ずっと大切な記憶で、仲間と今も濃いつながりが残っているので。
〈あしながさんへ〉コロナ禍から少しずつ活動も復活してきていますが、変わらずご支援を頂き、ありがとうございます。(22歳女性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉毎年あしながの募金の季節がくると、自分があしながで活動していた時のことを思い出します。そして、みなさまがどうか幸せになってほしいと強く思い、祈るのもこの季節です。苦しいことは多いけど、小さな幸せをどうかたくさん集めて元気に生きていってください。
〈あしながさんへ〉ありがとうございます。今、私は大変なこともありますが幸せです。(38歳女性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉お金の面で助けてもらえるのはもちろんですが、あしながの活動を通して、一生の心の友が得られたことが、私には大きかったです。学業をおさめることが一番。でも可能な範囲で活動に参加してみてほしいです。あしながさんからもらったせっかくの学生生活、思いっきり、めいっぱい楽しんで、いろんなことを経験して、それを社会に出た時にたくさん発信して恩返ししてください。
〈あしながさんへ〉あなた方のおかげで、楽しいだけでなく、とても貴重な経験をさせて頂きました。30年経とうとする今は普通のおばちゃんになりましたが、心豊かな人生を送れているのは、あしながの活動もその一端を担っていると言っても過言ではありません。今でも感謝の気持ちでいっぱいです。(46歳女性)
「我慢せずに奨学金は沢山の経験に変えてくださいね」
◆〈奨学生のみなさんへ〉父が統合失調症、母が脳梗塞を患っています。とても辛い事もありますが、生き様と思います。勉強をし続ければ、いつかは報われます。頑張って下さい。応援をしています。
〈あしながさんへ〉あしながさん、応援して下さりありがとうございます。あしながさんのおかげで、今の私はあります。感謝しています。(27歳男性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉私も高校進学のためにあしながさんの協力を得て学校に通うことができました。福祉を目指して高校へ行きましたが、もっと利用者さんの力になりたいと考え看護師になることを決めました。「だれかのために」をより深く考えることができるようになったのは、あしながさんという存在があったからだと思います。夢は自分の努力も必要ですが、誰かに支えられて叶うものでもあるため締めずに頑張ってください。(25歳女性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉親を亡くしたのは中学生でした。あしなが育英会の奨学金を受けて進学しましたが、高校生活もしんどいと思うことはたくさんありました。でも、しんどい高校生活があったから今の私がいると思います。しんどいと思うのは、あなたの世界の視え方がしんどいをひろうようなクセがついているからなので、本当はもっと優しい世界があることに気付いてほしいです。奨学生のみなさんにとってこの人生が素晴らしいものでありますように。(46歳女性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉奨学金は将来返還するものだからある意味「借金」と考え、我慢をしてなるべく使わないようにしている子もいるかもしれません。私も不安な部分はあったけど社会人になって働きながら問題なく返還できているし、プライベートも大変充実しています。人生において“学生の時間”は短いから、我慢せずに奨学金は沢山の経験に変えてくださいね。
〈あしながさんへ〉大学4年間大変お世話になりました。ご寄付をいただけたからこそ、自分は沢山のことを経験できたし、学べました。これらは今日までの私を作っていると思います。優しい皆様の幸福をずっと願ってます。(26歳女性)
◆〈奨学生のみなさんへ〉人生は、人それぞれだと思います。このあしなが奨学金を必要としている人は親または両親がなんらかの理由でいない人だと思います。私もその一人でした。両親がいないことは辛いことだし、その辛さは本人しかわからないと思います。しかし、両親がいないことで、自分で人生を切り開く「力」がつくことも事実です。両親がいないことはマイナスではなくプラスです。自分を成長させるチャンスでもあるのです。どうか、今は辛くても決して諦めることなく生きてほしいです。この経験が今後の人生に必ず生きてきます。何事にも「素直」に受け止めてほしいです。全てのことは、必ず何か意味があります。昔は辛く大変でしたが、今、私は幸せです。(35歳男性)
あしながさんに伝えたい!心からの「ありがとう」
◆〈あしながさんへ〉大学進学以前夢だった福祉用具に関するデザイナーになるという志は果たされ、今はもうすぐ1歳の娘もいるパパとして、仕事に家事、その他の活動を続けられています。母親の介護と死から志した福祉用具設計の道は、あしなが奨学金がなければ全く諦めなければいけなかった道であり、深く感謝しています。
今では会社のメイン(最重要物件)を手掛けるほどになり、大学生時代にボランティアを掛け持ちしていた影響でサステナビリティ担当としても仕事をしています。家庭を大事に、仕事を通して今後も社会へと貢献し、さらなる夢を追っていきます。(27歳男性)
◆〈あしながさんへ〉私は、あしなが育英会の奨学金と心のケアがなければ自分の夢を追うことができていなかったと思います。両親がいないことでやりたいことや夢を諦めなければいけないかと思うときもありましたが、「夢に向かっていい」ということを教えてくれました。進学がすべてではありませんが、自分のやりたいことや夢を叶えるためにすすんでいいんだよと伝えたいです。遠回りしても、いくつになっても夢は叶えられる。夢を追うこと、たくさんの仲間に出会わせてくれてありがとうございます。(34歳女性)
◆〈あしながさんへ〉あしながさんのおかげで、たった一度の人生をこんなに素敵に過ごすことができています。社会人になり自分で稼ぐようになって、子どもを育てるようになって、子どもの頃は知らなかった母の努力や兄弟の優しさ、周りの温かさ、そしてあしながさんのように支えてくれる方々のありがたみがよく分かるようになりました。私もいつか恩返しができるよう、感謝の気持ちを忘れず今を大切に生きようと思います。とても感謝しています、ありがとうございます。(24歳女性)
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あしながさんから奨学生へのメッセージも不定期でご紹介しています。ぜひお読みください。
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