“Giving December”は、ちょっとだけ誰かのために|12月は寄付月間ーご寄付・ご支援の方法をご紹介ー
※2024年12月2日 内容を更新しました。
12月は寄付月間です。「ちょっとだけ、誰かのために」行動してみませんか?
あしなが育英会では、親を亡くした子どもたち、親が障がいで働けない家庭の学生たちに、温かい手を差し伸べてくださる「あしながさん」を募集中です。ご支援方法は本記事後半にまとめてご紹介しています。
“Giving December”のはじまり。世界から日本へ
多くの国で12月は、“Giving December〈ご寄付の12月〉”とされていることをご存知ですか?実際にアメリカやイギリスでは、年間寄付の30%以上が12月の1ヶ月間に集中しているというデータもあります(Giving USA *1)。
もくじ
もともと12月は、ユダヤ教のクリスマスともいわれる「ハヌカー」(ヘブライ語で「奉献」の意味)や、キリスト教のクリスマスのような聖なる行事の時期です。15世紀に「贈り物を贈る」という概念が生まれて広がり、サンタクロースの登場や奉仕活動の一般化などを経て「12月はthe Month of Giving〈寄付月間〉」という認識が普及したと言われています。
日本でも古くから、12月の歳末助け合い募金などが定着していました。2015年に日本ファンドレイジング協会などが中心となり寄付文化の醸成を目指した啓発キャンペーン「寄付月間」が開始されたため、この言葉を見聞きしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「Giving」とは寄付や奉仕活動のこと
“Giving”とは直訳すると「与えること」ですが、「寄付」や「奉仕活動」を表す語として使われています。Charity Aid Foundation(CAF)の統計『World Giving Index Report(世界寄付指標報告書)』によると、2022年には世界の成人人口の72%である42億人(*2)が、2023年には73%の43億人が、「知らない誰かのためにお金や時間、助けを与えた」そうです。
ちなみに日本は、「助けを与えた」が24%、「お金を与えた(寄付した)」が17%、「時間を与えた(ボランティアした)」が19%で、総合では142か国中141位でした(*3)。(日ごろから、多くのあしながさんのやさしさに触れているあしなが育英会の職員としては、ちょっと意外な結果です)
出典:World Giving Index Report 2023(CAF)
出典:World Giving Index Report 2024(CAF)
一方、『寄付白書2017』(発行: 日本ファンドレイジング協会 *4)によると、利他的行動実験の結果、「寄付には、困っている他者を助けるのみならず、寄付した本人にも、心理的・身体的な良い影響を及ぼす可能性があるとの研究結果」があるとわかっています。
本会の理念、「広く社会からのフィランソロピー(やさしい人間愛)精神に基づく支援によって、遺児へ教育支援と心のケアを提供し、やさしさの連鎖を世界中に広げながら人間の尊厳が脅かされることのない社会を目指す」にある「やさしさの連鎖」の実践版が“Giving”と言えるかもしれません。
「Giving」は、みんなの心にやさしさが生まれていくきっかけです。
12月はちょっとだけ、誰かのための“Giving”を意識して過ごしてみませんか?
◇◇◇
親を亡くした子どもたちや、親が障がいで働けない家庭の子どもたち、遺児家庭の保護者のために「できること」をお考えの方は、ぜひ、後半もお読みください。
あしなが育英会の“Giving December”
あしなが育英会の12月は、個人・法人からのご寄付に加え、チャリティイベントを通じたご寄付や、企業・法人・団体などから遺児家庭の子どもたちや保護者を対象としたイベント(コンサート、映画、バレエ公演など)へのご招待、体験ギフトや商品のご寄贈などをいただくことも多くあります。
本会が支援するひとり親家庭や祖父母家庭、親が障がいで働けない家庭では、多くの場合、経済的に苦しい環境に置かれています。特に、クリスマスプレゼントやお年玉、家族でのお出かけなど、この時期特有のイベント費用の捻出は簡単なことではありません。子どもたちに色々な体験をさせたいと思う気持ちと現実のはざまで、悩む保護者もいると聞いています。
さらに、遺児家庭にとっては、クリスマスや年末年始のような家族で祝うイベントが続く12月は、亡くなった家族のことを思い出す機会が増え、気持ちがセンシティブになりやすい時期でもあります。自らも「グリーフ」を抱えた保護者の方々にとって、この時期は特に、あしながさんから届く優しさのこもった“Giving”が、お金やモノといった支援を超え、心までも温める素敵なプレゼントになっています。
※グリーフ(grief)とは、なくなった人への愛おしい気持ち、悲しみ、苦しみ、怒りなど様々な気持ち
遺児学生や保護者の声
企業寄贈のクリスマスプレゼントをもらった方
◆この度は大変嬉しいプレゼントありがとうございました!息子がとってもとっても大喜びです。幸せだーって言っています!!!!お心遣いありがとうございました!心から感謝です。ありがとうございます。(レインボーハウス・保護者)
レインボーハウスのクリスマスプログラムに参加した方
◆なかなかお家ではこういうことができないので感謝しています。(レインボーハウス・保護者)
ご招待いただいたバレエ公演を鑑賞した方
◆このような素晴らしい公演を拝見できる機会をいただき、ありがとうございました。今回の公演を拝見してバレエに興味を持つことが出来たので、ぜひまた公演を拝見したいと思いました。これからも全国で素晴らしい演技を届けていただきたいです。(高校奨学生)
遺児支援のための“Giving”
1. ご寄付
本会へのご寄付の特徴のひとつは、ご寄付の使いみちやご寄付の方法をご寄付者自身に選んでいただけることです。
〈ご寄付の使いみち〉
以下の5つからひとつでも複数でも、あしながさんご自身の想いに合わせてお選びいただけます。
1.あしなが育英会の活動全般
本会の遺児支援活動全般に使わせていただきます
2.国内遺児の奨学金
すべて遺児の奨学金として活用させていただきます
3.国内遺児の心のケア
全国のレインボーハウスでの活動など心のケアプログラムのために使わせていただきます
4.東日本大震災遺児支援
東日本大震災遺児の心のケアのために使わせていただきます
5.アフリカ遺児の教育支援
あしながアフリカ遺児高等教育支援100年構想(Ashinaga Africa Initiative: AAI)のために使わせていただきます
〈ご寄付の方法〉
都度(1回)のご寄付と継続のご寄付をお選びいただけます。詳しい資料をご希望の方は、こちらのフォームから『ご寄付のご案内』をご請求ください。
都度のご寄付
ご寄付の使いみちとご寄付方法を選び、お好きなタイミングで寄付していただけます。
500円からお気軽にお申込みいただけます。
500円からお気軽にお申込みいただけます。普段お使いの銀行のATMから、収納機関番号、お客様番号、確認番号の3点を入力し、現金でご寄付いただく方法です。ご寄付フォームを送信していただくと、自動返信メールで必要な番号をお知らせします。番号に有効期限があるのでご注意ください。
【ご利用限度額】現金利用時:上限10万円/通帳キャッシュカード利用時:限度額は各金融機関や利用方法によって異なります。
払込手数料が本会負担(※)となる専用の赤い払込取扱票(振込用紙)を郵送させていただきます。ゆうちょ銀行に備え付けの青い払込取扱票(振込用紙)もご利用いただけます。口座番号と加入者名はこちら
(※)硬貨取扱手数料と硬貨預入手数料はご送金者負担となります。
コンビニ専用振込用紙を郵送させていただきます。仕組み上、あらかじめご送金額を登録する必要があり、ご請求時に寄付金額のご指定をお願いしております。(上限30万円)
5.銀行送金
本会の指定銀行口座(みずほ銀行)へのご送金となります。お申込みフォームを送信していただきますと、自動返信メールにて、本会の銀行口座情報をお知らせしております。
□匿名のご寄付について□
銀行送金にて承っております。ご希望の方は、「匿名のご寄付をご希望の方はこちら」をお読みいただき、専用のお申込みフォームをご利用ください。フォームを送信していただきますと、自動返信メールにて、本会の銀行口座情報をお知らせいたしております。なお、匿名のご寄付についての領収証や受領証明書の発行、ご寄付履歴についてのご回答は出来かねます。ご注意ください。
継続のご寄付
ご寄付の使いみちとご寄付方法を選んでご登録いただくと、定期的に所定の金額をご寄付いただけます。お引落回数は、年12回/年1回/年2回/年4回のいずれかで、お選びいただけるご寄付の使いみちは、ご寄付方法によって異なります。なお、匿名での継続寄付はできません。ご了承ください。
1回500円からお申込みいただけます。
2.金融機関からの口座振替(自動引落)
ゆうちょ銀行・その他の金融機関の口座をご利用いただけます。
■オンラインでのお申込み
本会ウェブサイトのお申込みフォームから、金融機関の専用ページ(外部リンク)を経由して、お手続きいただく方法です。
■郵送でのお申込み
申込書を郵送で提出していただく方法です。ご希望の方には、本会から書類を郵送いたしますので、お電話またはお申込みフォームからご連絡ください。
(指定可能なご寄付の使いみち:1 国内遺児の奨学金/2 国内遺児の心のケア/3 アフリカ遺児の教育支援)
ご寄付の手数料やお申込み方法、領収証や受領証明書に関することは、以下のページをご覧ください。
寄付金控除につきまして
本会は一般財団法人のため、本会へのご寄付は、個人の方につきましては所得税法第78条第2項の寄附金には該当せず、所得控除や税額控除の対象とはなりません。企業・法人につきましては、法人税法第37条第3項に規定する寄附金(公益財団に対する寄附金)には該当いたしません。一般寄附金の損金算入限度額の範囲内で損金として認められます。
どうかご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
2. その他のご寄付・ご支援
あしなが育英会では以下のご支援もお受けしています。詳しい資料をご希望の方は、こちらのフォームから『ご寄付のご案内』をご請求ください。
1) 現金、未使用切手・はがき、金券(テレホンカード以外)などのご寄贈
現金・金券は現金書留にて、それ以外は封筒や箱などに入れて寄付課宛にお送りください。【送付先】〒102-8639 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館本館4F 一般財団法人あしなが育英会寄付課
2) 物品寄付、その他のご寄付・ご支援
奨学生や遺児家庭とのマッチングが難しいため、個別に内容や状況をお伺いし、お受け可能か判断させていただいております。ご自宅等で眠っている中古の物品や古本などのご寄贈の場合、ご連絡なく送付されますと、本会では活用できずに処分せざるを得ない場合もございます。まずは寄付課までご連絡ください。古本、不要品、ブランド品などは、以下の方法でご寄付いただけますので、よろしければぜひご活用ください。
3) 香典返しのご寄付
ご葬儀に寄せられたお香典やご供花料へのお返しに変えてご寄付いただくことで、故人様やご遺族の想いを、会葬者の皆様へお伝えすることができます。
4) 遺贈のご相談
あしなが育英会では、金融資産だけではなく不動産や有価証券、包括遺贈のご相談もお受けしております。本会の遺贈担当者がお話をお伺いいたします。お電話(0120-971-546)またはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
5) 企業・法人からのご支援のご相談
都度(1回)のご寄付、継続のご寄付につきましては、上記「ご寄付の方法」でご案内しているとおり、ご寄付の使いみちとご寄付方法を選んでお申込みください。そのほか、募金企画、寄付つき商品、寄付型自動販売機、プロボノやボランティアなど、企業・法人ならではのご企画もお受けしております。ご相談は、法人担当または寄付課までお気軽にご連絡ください。
6) ポイント寄付や携帯電話料金からのご寄付など
● Yahooネット募金(国内遺児の奨学金)● ソフトバンクのつながる募金(本会の活動全般・国内遺児の奨学金)、チャリティスマイル(国内遺児の奨学金)
● Vポイント募金(本会の活動全般)
3. 遺児家庭のことを知る
〈メールニュース〉
あしなが育英会では、ご寄付者、ご支援者のみなさまに向けた「あしながメールニュース」を、月1回程度配信しています。活動レポートや保護者インタビュー、本会からのお知らせ、本会機関紙『Newあしながファミリー』のデジタル版などをお届けしています。
〈SNS〉
現在、Facebook、X(Twitter)で情報を発信しています。ウェブページ下のフッター欄にリンクをご用意しています。ぜひフォローしてください!
〈作文集を読む〉
あしなが育英会では、より多くの方に遺児家庭の状況を理解していただくため、親を亡くした子どもの作文集『父の日にお父さんはいない』と、伴侶を亡くしたお母さんの作文集・第一集『星になったあなたへ』、第二集『いつか逢う日まで』を発行しました。
ご希望の方に、冊子代・送料ともに無料で進呈しています。お気軽にお申込みください
「父の日にお父さんはいない」の配布は終了しました
4.シェアする
メールニュースやSNSで知った遺児家庭の現状や、あしなが奨学生の活躍や声など、作文集を読まれた感想などを、ぜひ周りの方にシェアしてください。親を亡くした子どもたちのこと、伴侶を亡くして子どもを育てる保護者のことを、一人でも多くの方に知っていただくことが遺児支援の第一歩です。
奨学生の声
◆あしながさんには進学を応援してもらうだけではなく、誰かのために行動する勇気と優しさも学びました。年に数回やり取りできる残暑お見舞いや年賀状を通していただいたメッセージは、私の宝物です。今でもたまに読み返して「あと少し頑張るぞ」と気持ちを奮い立たせています。4月からは社会人として、これまであしながさんから受け取った優しさを私も誰かに渡していきます。(当時大学奨学生)
◆あしながさんは壊れてしまいそうな遺児の心をつなぎとめる人たちです。親を亡くして追い詰められ「何もかも終わりだ」と思ってしまう子どもたちを支え、自らの足で進むことを応援してくれる人たちです。(100年構想生)
ちょっとだけ誰かのためにー“Giving December”
「あしなが運動」、それはまさに「誰かのためにちょっとだけ」の気持ちで続いてきた活動です。
街頭での募金、一緒に呼び掛けてくれるボランティアのみなさん、寄付で応援してくれるあしながさん、レインボーハウスの活動を支えてくれるファシリテーターのみなさん・・・、一人ひとりの方のやさしさの積み重ねで、多くの遺児を支援してきました。
私たちあしなが育英会は、「誰かのためにちょっとだけ」が積み重なると、どれほど大きな力になるか知っています。
やさしさの連鎖で優しい世界が広がるように、12月は誰かのためにちょっとだけ、気持ちと時間を使ってみませんか?
参考
*1 Giving USA Foundation, “What new research tells us about how donors give in December (and year-round!)“
*2 Charity Aid Foundation, “World Giving Index 2023“
*3 Charity Aid Foundation, “World Giving Index 2024“