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遺児支援活動のご報告〈2022年度活動報告書〉

お知らせ 2023.10.20

2022年度の遺児支援活動内容をご報告いたします

日ごろより、一般財団法人あしなが育英会の遺児支援活動に深いご理解と温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。

2022年度は、個人・法人を合わせて5万人を超えるあしながさんにご寄付いただきました。

おかげさまで、コロナ禍や経済悪化による様々な苦境の中でも、遺児たちの学びと成長を後押しすることができました。また、我が子のため身を粉にして奮闘する保護者の方々をも支え続けることができました。

 

あしながさんへ心よりの感謝を込めて、ご寄付の収支と活動をご報告させていただきます。

ぜひPDFでご覧ください。

2022年度活動報告書(2021年4月~2022年3月)

 

画像クリックでPDFが開きます(ダウンロード可)

 

 

年次報告書(活動報告書、監査報告書など)

過去の年次報告書はこちらのページでご覧いただけます。

会長 玉井義臣からご挨拶に代えて

コロナ禍を越えて、巣立つ奨学生諸君へ

 

 「お母さん。14 年前にお父さんが病気で亡くなってから、お父さんのぶんまで働き、家に帰れば家事を終わらせ、布団に入る前にカーペットで寝てしまっている姿を覚えています」

 

 2 月12 日に行われた本会学生寮「心塾(こころじゅく)」の卒塾式。卒塾生代表の松永響(ひびき)君は、涙ながらに答辞を読み上げました。そして、後輩の塾生らが見つめる中、声を詰まらせながらも、しっかりと言ったのです。

 「お母さん。わがままで、我が強く、文句ばかりの私を、大人になるまで見守ってくれて本当にありがとう」と。

 

 NEWあしながファミリー175 号のコラム「共生」で、私は1985 年に書いた文章を引いて、「人の愛をしっかりと見よう」と奨学生諸君に訴えました。とても大切なことだと思うので、もう一度、ここに書いておきます。

 

 僕は思う。受験戦争に勝ち、有名大学に入り、有名会社に入れば幸福だ、というほど単純ではない。金と地位があっても必ず幸せとはいえまい。僕は、幸せの条件の一つは「人の愛が見えること」だと思う。君はまずお母さん(お父さん、祖父母ら君を支えてくれている人)の愛を、目をそらさずしっかりと見すえるのだ。
 愛が見えたら、素直に「ありがとう」と言ってほしい。照れくさいだろうけど。感謝は行為で示すことが大切なのだ。実践してこそ本物だ。

 

 この春、社会に巣立つあしなが奨学生は、かけがえのない青春時代を、コロナに翻弄(ほんろう)されてきました。松永君も答辞の中で、言っています。

 「先行きが見えない中、大学のすべての授業がオンラインで行われました。大学の友達と顔を合わせる機会も失われていきました。私たちが思い描いていたキャンパスライフが遠のいていきました」

 

 でも、私は思います。君たちは、広い世界をその目で見ることはできなくても、人の心を深く見つめた世代だと。松永君を見て、そう確信しました。

 

 あしなが奨学生諸君。どうか自信をもって、社会に巣立っていってほしい。幸せになるために、とても大切なことを、君たちは身に付けているのだから。卒業、おめでとう。

(2023.2.22 記)

2022年度活動報告書 要旨

〈奨学金制度〉

昨今の大学無償化等の状況を踏まえ、高校生への進学支援を強化できるよう、23年度からの奨学金制度見直しに着手しました。また、三菱UFJ フィナンシャルグループからの継続的なご支援のお申し出を受けて、2022 年度から「あしながMUFG 奨学金」として大学進学支援金・理系大学生支援金制度(給付)を新設しました。

 

〈国内遺児の教育支援〉

東京(日野市)と神戸にある本会の学生寮「心塾」では、大学生活のほとんどがコロナ禍だったという世代が卒塾を迎えました。答辞では、時に心が折れそうになりながらも塾生同士で支えあい、夢を追い続けた体験と、苦しさを乗り越えた達成感や感謝が語られました。

2021年度に開始したオンラインでの小中学生学習支援「ラーニングサポートプログラム」では、年度末のアンケートで87%の子どもが継続参加を希望。89%の保護者からも「期待に応えている」との評価をいただきました。

 

〈心のケア〉

親を亡くした子どもたちの心の居場所「レインボーハウス」では対面でのプログラムを再開。にぎやかな声が戻ってきました。

東日本大震災から12年目を迎えた東北レインボーハウスでは、震災遺族を対象に「こころの居場所」を開催し、これまでの12年を共にふりかえりました。

 

〈アフリカ遺児支援〉

アフリカ遺児高等教育支援(Ashinaga Africa Initiative: AAI)では、日本国内で学ぶ奨学生を集めて「AAIのつどい」を4年ぶりに対面で実施。駐日ウガンダ大使やアフリカ出身起業家など多くのゲストを迎えてディスカッションを行いました。奨学生たちは、日本とアフリカの架け橋となり、アフリカの社会課題解決に貢献するという決意を新たにしました。

 

〈募金〉

高校奨学生家庭へのアンケート結果から、コロナ禍と値上げラッシュによる深刻な影響が明らかになりました。あしなが大学奨学生が中心となって活動する「あしなが学生募金事務局」は、遺児支援の灯を絶やすまいと、5月から12月にかけて「全国募金リレー」を展開。各都道府県で週末に1日ずつ募金活動を行いました。

 

 

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