【報告】福島で街頭募金を実施~たすきは繋がり栃木・群馬へ
5月から12月まで、全国47都道府県を繋いで寄付を募る「あしなが学生募金 全国募金リレー」。6月4日(土)には福島県の福島駅と郡山駅、茨城県の水戸駅で街頭募金が行われました。郡山駅での募金の様子を報告します。
街頭募金を待ち望んでいたかのように、前日までの不安定な天気は吹き飛んで快晴で迎えた募金当日の朝10時。ついに福島駅と郡山駅での募金活動が始まりました。
街頭に立つ学生募金事務局員はみんな4年生ながら、コロナウイルスの影響を受け、街頭に立った経験がほぼ皆無でした。
また一緒に参加した奨学生たちもコロナ禍で街頭募金は初めて、不安と緊張が入り混じった表情で始まった街頭募金となりました。
同県内、郡山駅は2019年に台風19号とそれに伴う水害の影響を受け、10月の募金は中止されていたため実質3年ぶりの募金活動を迎えました。
学生募金事務局の福島ブロックマネージャーを務める男子大学生は以下のように街頭で呼びかけました。
進学のためにあしなが育英会に関わり、若くして、目の前で親を亡くした遺児、難病で徐々に衰弱していく親を介護するヤングケアラー、エイズによる偏見で苦しみ、悪魔の子、奴隷扱いされるアフリカの子供たちなど、自分よりも過酷な生活を強いられている家庭が世界 中、ごく身近なところにもあることを知りました。
同時に私がそのような子供たちを支援できることに喜びを感じられるようにもなりました。
現在私は、奨学金のおかげで安定した生活を送れています。それは、いまこの場で私の話に耳を傾けて下さっているあしながさんのお陰です。本当にありがとうございます。
私だけではなく、世界のあしなが奨学生が、夢を追い、努力できることに幸福感・充実感を抱いており、恵まれない環境の中でも、日々生活できていることに感謝をしています。新型コロナウイルスの影響で、そういった感謝の気持ちをお伝えする機会が失われてしまっていましたが、今この場に立ち、お話する機会を得られたことを本当に嬉しく思っています。
国内には約8千人、福島県内には116人のあしなが奨学生がいます。しかし、支援の手が届かず、未だ苦しい生活を強いられているご家庭は数多く存在します。私は、そういった家庭の子供たちに、自分の家庭に生まれたことを後悔してほしくありません。真の意味で、全国民が「健康で文化的な最低限度“以上” の生活を営む」ために、どうかより一層のご支援の程、よろしくお願いします。
ボランティアとして協力していただいた地元企業の方には小さなお子さんもいて、「知らなければ何も始まらないね。私たちも今日知ったことをきっかけに今後も協力させて欲しい。」と力強い応援の言葉もいただきました。終了間際に掛けられたその言葉に呼応するように、疲れが見え始めていた学生たちの呼びかける声に力がさらにこもっていたように感じます。
もちろんそれだけには留まらず、学生たちの目には、遠くから呼びかけに気づいて戻ってきて寄付をしてくださるあしながさん、立ち止まって近くのベンチに腰掛け、ジッと呼びかけを聞いてくださるあしながさん。事前の新聞での告知を読んで、ずっと貯めてくださっていたご寄付を持って、当日に「待っていたよ。」と声をかけてくださるあしながさんなど多くの支援者の姿が映っていて、募金終了後も街頭で出会えたあしながさんに対する感謝で胸がいっぱいになっている様子が大変印象的でした。
福島駅前と郡山駅前での街頭募金では、あわせて405,057円のご寄付が寄せられました。
温かいご支援に、御礼申し上げます。
また今回の募金には、プルデンシャル生命保険株式会社郡山支社のみなさま、福島高校のみなさまにボランティアとして参加いただきました。ご協力をありがとうございました。
また福島での募金は、下記の報道機関に報じられました。リンク先でWeb記事をご覧いただけます。
・6/3 福島民報
・6/5 河北新報
・6/5 福島民友
・6/5 読売新聞
・6/6 福島民友(郡山版)
福島での街頭募金は終了しましたが、ご寄付は引き続き募っています。クレジットカード、銀行振込、口座引落などでご寄付が可能です。現在福島県内では116人の遺児が奨学金を必要としています。ご寄付で遺児の進学を支えてください。よろしくお願いします。
また、茨城の次は6月11日に栃木県の宇都宮駅(10-18時)と長野県の高崎駅(10-18時)、前橋駅(10-17時半)、伊勢崎駅(10-17時)で募金を実施します。応援をよろしくお願いします。
あなたの支援を必要としている子どもたちがいます。
あしなが育英会では、病気や災害、自死などで親を亡くした子どもや、障がいなどで親が働けない子どもを支えています。
これまであしながさんのご支援のお陰で11万人の遺児が進学の夢を実現しました。
遺児たちをそっと支援する「あしながさん」として、子どもたちを応援してくれませんか?