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「チャンスがある限り諦めない」ガンビアから新たに留学生が来日

アフリカのガンビアから期待と不安を胸に日本へ

 

9月22日、成田空港の到着ゲートから笑顔で現れたのは、ガンビア共和国出身のチェルノさん。約30時間もの長旅に疲れた様子ながらも、無事に到着し、ホッとした表情を見せてくれました。

 

チェルノさんは、「あしながアフリカ遺児高等教育支援100年構想(※1)」の奨学生として来日し、この秋から会津大学コンピュータ理工学部で留学生活をスタートさせました。子どものころから数学が得意で、「強みを生かしつつ、社会に役立つスキルとしてコンピュータサイエンスを学びたいです」と想いを語ってくれました。

日本で学んだことを生かして、ガンビアの発展に貢献したい

チェルノさんの出身国ガンビアは、西アフリカ西岸に位置します。ガンビア川沿いに細長く伸びた形をしており、アフリカ大陸で最も小さい国土面積の国です。一人当たりの国民総所得は740ドル(2021年:世界銀行)で、「後発開発途上国」にあたります。

 

ガンビアでは安定した電力供給が大きな問題の一つとなっています。電力供給会社が一社しか無く、新たな産業を創出する際に、不安定な電力供給量や、高額な電力代が障壁になっているのです。

 

チェルノさんの志は、「日本で学んだ知識を生かして、ガンビアの電力問題を解決すること」

さらに、幅広い分野でガンビアの発展に貢献したいと考えており、医療分野や航空分野にも関心があります。

 

「これから、日本での大学生活をとおして、ガンビアにおけるこれらの分野の技術的課題を解決する方法について、理解を深めていきたい」と言います。

 

チェルノさんの出身国ガンビア(Google Mapより)

人生の転換期となるチャンスをくれたあしながさんに感謝

チェルノさんは成績優秀で、ガンビアの大学に通っていました。しかし、学費や生活費が工面できず、学業の継続が困難になってしまいました。その状況をSNSに投稿したところ、偶然、ガンビア出身の100年構想生の目に留まり、100年構想の奨学金制度を紹介してくれたそうです。

 

今回の合格は、2度目の挑戦でした。一度は不合格となりましたが、チェルノさんは「チャンスがある限り諦めずに挑戦しようと思っていた」のだそう。「きっと受かると信じていたけれど、合格通知を受け取った時には、2年間の思いやそれまでの苦労が報われた気がして感慨深かったです。日本での学びが、自分の人生の転換期になる。このようなチャンスを下さったあしながさんへの感謝の気持ちは一生持ち続けます」と語る表情には、自信と情熱が溢れていました。

 

大学では、勉強だけでなく、スポーツや日本人の友だち作りも頑張りたいと意気込んでいます。

これからの4年間、チェルノさんが日本でたくさんの経験を重ね成長する姿を、みなさんも温かく見守って下さい!

 

※1 あしながアフリカ遺児高等教育支援100年構想

サブサハラ・アフリカ地域49か国各国から毎年1人ずつ、優秀な遺児を選抜し、世界の大学に留学する機会を通して、アフリカのさまざまな分野で活躍し、アフリカの発展を担うリーダーを育成しようという構想。日本国内では23年10月末現在、47名の学生が全国の大学で勉強しています。100年構想生は、学部4年間をかけて、社会課題に取り組む「志」を固めていきます。卒業時に「あしながプロポーザル」としてまとめ、「志」を達成するために具体的な行動をとることが求められます。

アフリカ遺児支援レポートで、100年構想生の志や活躍をご覧になりませんか?

本会では、輝く100年構想生たちの高い志や、活躍のようすをまとめた「アフリカ遺児支援レポート」を発行しています。

 

たとえば、2023年冬号では、第5回 世界青少年「志」プレゼンテーション大会で最優秀賞を受賞したコンゴ出身の100年構想生・ヘンリーさんや、同じく優秀賞を受賞したカメルーン出身のカリスさんの志を紹介しています。苦境をバネに、将来に向けて行動を起こしている2人のストーリーをぜひご一読ください。

 

下の「アフリカ遺児支援レポートを見る」から、記事一覧をご覧いただけます。各記事内にある「PDFでダウンロード」ボタンからお読みください。

 



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