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阪神・淡路大震災を忘れない―虹の心塾生が防災学習施設を見学

阪神・淡路大震災遺児の心のケア施設として1999年に開館した神戸レインボーハウス(神戸市東灘区)には、あしなが育英会の奨学金を受けている大学生のための寮「虹の心塾」が併設されています。

9月25日、虹の心塾の塾生5人が、自らが暮らす場の原点となった震災について学ぶため、人と防災未来センター(同市中央区)を見学しました。

 

同センターは阪神・淡路大震災の経験や教訓を後世に伝える防災学習施設です。

虹の心塾では毎年1年生が見学に行き、復興の過程や防災について学んでいます。

5人は同センターで震災の再現映像をみたり、震災を経験した語り部の方の話を聞いたりして、理解を深めました。

 

また、心塾やセンター周辺を歩き、震災モニュメントを見学したり、資料を見ながら街の変化について学んだりしました。

 

塾生たちは、震災後に生まれた「阪神・淡路大震災を知らない世代」です。

見学を通して、震災を契機に建てられた虹の心塾の塾生としてのあり方を考え、防災・減災への意識を高める一日となりました。

参加した塾生の感想(抜粋)

  • 自分が住んでいる神戸が被災した街だということは知っていましたが、実際に歩きながら被災状況を知ったことで、より深く理解することができました。
  • 震災で大切な人を亡くしながらも、前に進むために頑張って来られた方々は本当にすごいと思いました。
  • 自分が将来医療人になったとき、災害時に動くための心の準備をしなければと感じました。
  • 液状化現象や耐震構造などについて学んだことで、防災に対しての意識が変わりました。

見学の様子

人と防災未来センター見学前には、虹の心塾周辺の震災モニュメントなどを訪ね歩いた

センターにはさまざまな震災関連資料が、被災者の体験談とともに展示されている

「語り部」の方の話を聞き、震災当時の状況について質問した

 

投稿者

島田 北斗

小6で父を亡くした奨学生OB。「後輩遺児たちの人材育成に携わりたい」と2016年に新卒で入局。海外担当や関西エリア担当などを経て、2023年から2度目の神戸勤務。現在は学生寮「虹の心塾」、中四国エリア、広報を担当。学生たちと向き合う日々を送る。

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