難しい世の中でも、変えていく大きな力になる|玉井義臣よりVOL. 14(前編)
2024年2月24日(土)・25日(日)の2日間にわたり国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で行われた「あしなが学生募金事務局」の全国募金会議で、本会会長の玉井義臣が、約70名の学生に講話を行いました。
「60年もの間、先輩たちが繋げてきたものを引き継いで続けていることに、自負を持ってほしい」という、学生に贈った激励のメッセージをご紹介します。
「若い人が『連帯の輪』を広げていったら、それは怖いものなしだよ」
私が、数人の職員や高校生、大学生と始めた街頭募金が第1回目となって、ここまで続いてきました。これは大したことだよ。そういう始まりをふりかえって、諸君も一緒に感動してください。
しかし、街頭募金が軸になっている、これだけ大きな成果をあげた募金は、他にないんじゃないかと思うね。たぶん、(元)奨学生には、子ども、孫までできている人もいると思うのね。日本の、東京の、小さいところからどんどん広がっていったんだね。
今後、世界に広げていくのは、意外と簡単。今までの経験があるからね。世界のいろんな僻地にはまだ学校に行けない子どもたちがいるからね。「新しいところで新しい試みをして、その気持ちを世界に広げていく」ということが、大事だと思うの。
アメリカとか、ヨーロッパとか、いろんなところで学生募金のことを聞かれたりしたけど、これを60年近く続けるってことはね、みんなの先輩たちはすごいことをしたと思うし、それを今引き継いでやっているということに、自負を持ってもらいたい。
その気持ちがずっとつながっていくと思ったら、嬉しいと思わへん? ここんところ、世界でも、ロシアの侵攻などがあったり病気が流行ったりしたけど、若い人が「なんとかしないといけない!」と連帯の輪を広げていったら、それは怖いもんなしだよ。それをみんなの先輩たちがやってきて、自分もやったという、この自負をね、世界に広げてもらいたい。
何かしてもらってからお返しするというのではなしに、そういう気持ちをみんなが持ったら、難しい嫌な世の中でも、変えていく大きな力になるんじゃないかと思います
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>>>「たとえ実現しなくても、姿勢と努力がその人間を変えていく」|玉井義臣よりVOL. 14(後編)
1967年 交通遺児を励ます会による街頭募金(数寄屋橋交差点)
4/20(土)、春のあしなが学生募金が始まります!
全国の学生たちが2月末から準備を重ねてきた「第107回あしなが学生募金」がもうすぐ始まります。
募金を主催する「あしなが学生募金事務局」は、あしなが大学奨学生やボランティア学生が組織する団体で、経済的な問題で進学を諦めてしまう遺児をひとりでも減らしたいとの思いで活動しています。
毎年春と秋の2回、全国各地、約150から200か所で一斉に行う募金活動を安全に実施できるよう、何か月もかけて入念な準備を行っています。あしなが育英会職員のサポートがあるとはいえ、実施場所の選定、道路使用許可の申請、雨天対策、のべ1万人ものボランティアさんの獲得とマネージメントなど、やることはてんこ盛りです。準備も含めた活動を通して、学生たちは多くのことを学び、仲間との絆を深め、人間的に成長していくのです。
学生たちのモチベーションの一つが、日ごろからそっと応援してくださっている「あしながさん」にお会いできることです。駅前や街中で「あしなが学生募金」ののぼりや、タスキをかけた学生たちを見かけられた際には、ぜひ応援の声をかけていただけますと嬉しく思います。
2024年春の街頭募金 日程はこちら
- 2024年4月20日(土)
- 2024年4月21日(日)
- 2024年4月27日(土)
-
2024年4月28日(日)
※開催場所はこちらをご参照ください。
「募金には行けないけど応援したい!」という方へ
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ネット募金からのご寄付一般財団法人あしなが育英会への直接のご寄付となり、上記の「募金の使途」のとおり、2分の1を国内遺児の奨学金として、2分の1をアフリカ遺児の奨学金として大切に使わせていただきます。
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