教育の機会に恵まれない子どもたちの今を知る!支援するには寄付がおすすめ
世界には、教育の機会に恵まれない子どもたちがたくさんいます。それは、国外だけの話ではありません。 ここでは、国内外における教育の機会喪失の原因と、引き起こされる問題点について詳しく解説します。 子どもたちが抱えている問題を正しく知り、一緒にサポートしていきましょう。
教育の機会に恵まれない子どもたちの現状
「教育の機会に恵まれない」とは、言い換えると「じゅうぶんな教育を受けることができない」ということですが、国や地域の状況によってその実態はさまざまです。
開発途上国では、教育を受けるための環境そのものが整っていない場合があります。学校の数が足りていないため住む地域に学校がなく、遠方まで通わなければならないことも、距離によっては通学できないこともあるのです。また、学校に通えないのは距離だけの問題ではありません。家庭を支えるために働かなければならない子どもや、紛争の最中にあり、学校どころではない子どもたちもいます。特にサブサハラ・アフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカの地域)では特に教育問題は深刻と言われ、ユニセフによる「世界子供白書2019」によると初等教育終了率は64%、中等教育終了率は50%以下となっています。
日本では、義務教育によりほとんど全ての子どもたちが中学校を卒業し、高校へ進学します。しかし、世帯年収の差によって教育の質や大学進学率に差が出ています。学校以外に塾や習い事に通えない子どもたちもたくさんいます。経済的な理由からアルバイトをしないといけなかったり、大学進学を諦めなければいけない子どもたちもいます。家庭の経済状況が教育格差にも繋がっています。
教育が受けられないことによる問題
開発途上国では、十分な教育が受けられないと、知識不足で安定した仕事に就けないだけでなく、読み書きができないために、生活に必要な情報やサービスにアクセスできない場合もあります。また、親が十分な教育を受けていないために、子どもに十分な教育を受けさせるのに必要な収入がない、、ということは少なくありません。
教育問題は「貧困の世代間連鎖」の大きな要因の一つとも考えられています。世界銀行は2017年の報告書「平等は保たれているか?世界的に見る教育と社会格差の関連」の調査結果として「親の社会的地位が子供の将来に大きな影響を及ぼす事は、今も50年前と変わっていない」と指摘をしています。貧困の世代間連鎖は世界中の全ての国に共通する問題です。
日本においても、学校以外の場所で教育を受けられるかどうかにより、子どもの学力に差が出ることがあります。塾や習い事にお金をかけられる、世帯年収が多い家庭ほど、子どもの学力も高い傾向にあるのです。
また、大学卒の場合と高校卒での生涯収入に大きな差があることは各種データで示されていますが、世帯の経済状況によってはその選択ができません。教育の機会に恵まれない子どもたちは、親になっても貧困に悩まされるケースも多く、貧困の連鎖を断ち切ることができません。
あしなが育英会が支援する子どもたち
あしなが育英会では、病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、障がいなどで親が働けない家庭の子どもたちに十分な教育の機会を得られるよう、奨学金などを通して支援をしています。日本国内に限らず、海外の子どもにも教育を受ける機会は、同じく必要です。チャンスを得ることができれば、彼らの未来はより明るいものになるはずです。
経済的な理由で進学や夢を諦めてしまう子どもたちを1人でも減らすため、あしなが育英会へのご支援をよろしくお願いします。