生涯の友に乾杯!|玉井義臣より VOL. 8
心塾卒塾生へ玉井会長からエール
本会の学生寮「あしなが心塾(こころじゅく・東京・日野市)」と「虹の心塾(神戸市)」の卒塾式が2月5日・ 13日、コロナ感染対策を徹底して行われました。
心塾は経済的に苦しい遺児や親が障がいで働けない家庭の子どもたちの大学進学を支えるために作られたもので、開塾当初より「朝夕食事付き月額1万円」を維持。「暖かい心」「広い視野」「行動力」「国際性」を兼ね備え、人類社会に貢献できる人材の育成を掲げています。
コロナ禍での集団生活は苦労の連続でしたが、多くのあしながさん、かけはしさんのご支援のおかげで、21名の塾生が巣立ちの春を迎えることができました。心塾での教育に心血を注いできた玉井義臣(本会会長、心塾塾長)の「卒塾文集」への寄稿文をご紹介します。
2021年度 卒塾生のみなさんへ
心塾塾長 玉井義臣
ご卒塾おめでとう!!
塾生活大変だったでしょう。卒塾生たちが異口同音に答えること、それは辛かったこと嫌だったことが年を取るほどに人生に役立つことがわかり、いい経験になったという。
文句なしに素晴らしいのは、塾の友達は一生の宝だということ。イヤな奴とは誰だってつき合いたくない。でも、つき合わざるを得ない。でも考えてごらん。君が嫌だと思う相手は、同じように君を嫌だと思っているかもしれない。それがつき合ってみると案外そうでもない。さらにつき合いを深めると意外にいい人だというように、食わず嫌いだったこともわかる。
さらにつき合うと逆にいい人で、自分とよく合う人だと見方が逆転する。こうして人間の中心の部分をよく見る訓練にもなる。二年なり四年思っていると、本当の部分をよく理解できるようになる。生涯つき合える友とは、そんなつき合いの中で得られる。人間をよりよく理解できるのだ。
大学を出る意味とは、真の友を得ることに勝るものはない。それは心塾のようにめんどうくさいルールの中でできる友こそ生涯の友になる!
我慢したごほうびだ!
友より大事なものは何があるか。
君とその友の交流に乾杯!