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「2024年はたのしくしたい」~レインボーハウス1月の活動報告~

あしなが育英会の心のケアの拠点であるレインボーハウスでは、親との死別を経験した子どもと保護者のためのプログラムを定期的に開催しています。新年を迎えた1月は、各地のレインボーハウスで、お正月らしい遊びに熱中する子どもたちの姿が見られました。

あしながレインボーハウス(東京) 

あしながレインボーハウスでは1月20日(土)と21日(日)にワンデイプログラム開催しました。2日間合わせて、子ども18名、保護者13名が参加し、24名のファシリテーターが迎えてくれました。

プログラムでは、巨大だるま落としやかるた、コマ回し、けん玉などの“お正月遊びコーナー”を設けました。昭和・平成生まれの大人にとっては懐かしく、令和の子どもたちにとっては、新鮮な体験となったようです。  
 
福笑いで大笑い

福笑いで子どもたちも大笑い 

 

 

新年第1回目のプログラムということもあり、2023年のふりかえりと、2024年の抱負を考える時間もありました。

 

ファシリテーターと一緒におしゃべりしていると、子どもたちから、「2023年はとにかく大変だったから2024年は楽しくしたい」、「勉強やスポーツの上達を目指したい」、「家族や自分が健康ですごせますように」など、色々な“気持ち”が出てきました。出てきた言葉を半円型の用紙に書きこんで、大きな龍の背中に貼り付けていきます。半円型の用紙は、龍のウロコになっていて、みんなの“気持ち”で、2024年干支の龍が出来上がりました。

 

龍のウロコに気持ちを書いていく

ファシリテーターと話しながら自分の“気持ち”に触れる 

 

あしながレインボーハウス 2月のプログラム予定

2月17日(土)、25日(日) 日帰りプログラム「ワンデイプログラム」

 

首都圏にお住まいの遺児家庭が対象となります。参加をご希望の方はあしながレインボーハウスまでお問い合わせください。 

神戸レインボーハウス 

神戸レインボーハウスでは1月28日(日)に今年最初のプログラム「お正月のつどい」を開催し、 子ども6名、保護者2名が参加しました。  
  
「久々に来た~!」とやってきたのは受験を終えた高校3年生の子。おなじみのファシリテーターや職員と顔を合わせ、プログラム開始前から、笑顔で高校生活や進路の話をしていました。

お正月のつどいは、ランチタイムからスタートしました。子どもたちやファシリテーターは、お雑煮を食べながら、家族や学校などの話題でおしゃべりに花を咲かせました。

その後は、それぞれが好き過ごす「じゆうのじかん」。ある子は、お正月遊びを楽しみながら、亡くなった人の命日について話してくれました。思い思いのタイミングで自分の気持ちを自由に話せる、レインボーハウスらしいワンシーンでした。

  

レインボーハウスでは、「コマ」や「けん玉」など昔ながらの遊びもできる

 

プログラムの最後には、今年の目標や頑張りたいことをテーマに、子どもたちも保護者も、みんなで一緒に書き初めを行いました。 
すぐに書ける子もいれば、「何書こうかな」「迷ってるんやけど、どれがいいかな」と話しながら書き出すまでに時間をかける子もいました。部活で頑張ることを半紙いっぱいに書いたり、「なにごとも楽しみたいから」と、「楽」の一文字に気持ちを込めたり。ひとり一人の抱負と想い、意味がこもった素敵な書初めが出来上がりました。

保護者も同様に、短時間で書き上げる方もいれば、子どもと話しながらゆっくり時間をかけて言葉を選ぶ方と、それぞれのペースで書初めを楽しんでいました。日常から離れ、自分自身や未来のことに想いを馳せる、貴重な時間になったようです。 
  

子どもたちと保護者の書き初め

神戸レインボーハウス 次回のプログラム予定 

2月4日(日)、18日(日) 日帰りプログラム「開放日」  

参加してみたい方や、話を聞いてみたい方は、本記事末尾のフォームよりお問い合わせ下さい。

東北レインボーハウス  

仙台レインボーハウスでは1月21日(日)に「仙台ワンデイプログラム」、陸前高田レインボーハウスでは1月28日(日)に「陸前高田ワンデイプログラム」を開催しました。  

どちらのレインボーハウスにとっても今年1回目のプログラムとなった今回は、ワークシートを使って自分の気持ちに触れる時間と、自由に遊ぶ時間を設けました。

ワークシートには、「今年の目標」、「どんな冬休みだったか」、「心と体の元気はどれくらいか」という3つのテーマが書かれていて、子どもたちは各テーマについて、おしゃべりしたり考えたりしながら向き合いました。

「今年の目標」では、学校行事や勉強で頑張りたいことを書く子が多くいました。中には、スペースいっぱい、大きな文字で「生きる」と書いた子も。気持ちを共有するときに、年末年始に家族の体調が悪くなったことをきっかけに命について考えたと、理由を教えてくれました。

「冬休みの思い出」では、「おじいちゃんやおばあちゃんの家に行ったこと」、「初詣をしたこと」、「お年玉をもらったこと」を上げる子がたくさんいました。みんな、「いっぱい寝て過ごした」「お餅をたくさん食べた」と、お正月を満喫したようです。祖父母について話すなかで、「〇県に行ったよ」、「いとこや叔父叔母が何人いる!」など、お互いの家族に関する話もできました。

 

冬らしく、こたつに入って気持ちの共有タイム(陸前高田レインボーハウス)

 

自由に遊ぶ時間には、読書やボードゲーム、ホールでの卓球やバドミントンなどに興じる姿が見られました。プログラムの最後に感想を聞くと、子どもたちからは「ボードゲームで頭を使って疲れました」、「ボールを使って疲れました」という言葉が出てきました。みんな、頭や体を使って“疲れるくらいに遊んで過ごした”ということのようです。レインボーハウスでの時間が子どもたちにとって、とても楽しいものだということが伝わってきました。

 

あっという間に時間が過ぎてしまったバドミントン(陸前高田レインボーハウス) 

 

 

集中しすぎて誰も話さなくなったボードゲーム対決(仙台レインボーハウス) 

 

東北レインボーハウス 次回の予定 

2月11日(日)「石巻ワンデイプログラム」  
2月18日(日)「ブックデー」  
2月24日(土)~25日(日)「にじカフェ」 

 

参加してみたい方や、話を聞いてみたい方は、本記事末尾のフォームよりお問い合わせ下さい。  
 
 

レインボーハウスのプログラムに関心のある方へ

あしなが育英会では、次の5か所にあるレインボーハウスで、親を亡くした子どもたちの心のケア(グリーフサポート)活動を行っています。子どもたち一人ひとりのグリーフ(grief:喪失に伴う様々な反応)を支えるため、子どもたちの身体の安全はもちろん、心の安心を感じてもらう環境を大切にしています。

お話を聞いてみたい方、プログラムのご参加を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。

 

 


お問い合わせフォーム

 

レインボーハウスでのボランティアを希望される方へ

レインボーハウスでのプログラムには、ファシリテーターと呼ばれるボランティアの方が不可欠です。
一緒に遊んだり、おはなしをしながら子どもたちの気持ちに寄り添います。
2日間の「ファシリテーター養成講座」受講後に、実際のプログラムにご参加いただけます。



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